◆In the end

主催よりメッセージ


プロジェクト・リーダーのJohnnyです。第二次配信を終え、データは校了。
劇場的にはクランクアップといったところでしょうか。
ここでは今までを振り返りながら、いくつか述べさせて頂きます。
なお、ユーザー的にはあまり実のない話ですので興味のない方はスルーで構いません。


◆企画の発端と水面下活動について

発端は私がスキンを作ったことにあります。後にFPの活用に気付いた私は差分と合わせたパッケージ化を考えました。
しかしFPに着目した作者は私だけではありません。ネタとして二番・三番煎じな上、未だ浸透していない現実を見ると
このままでは間違いなく空振りに終わると思いました。

たとえ新しくても、難しく、面倒なことに消費者の食指は動きません。
しかしそれらを取り除くのは困難と分かっていたので、結局は面倒でも「ためしにやってみよう」と思うような
高質のパッケージを目指すことにしました。

・FPの多様な解釈
・新曲
・テーマ性のあるBGA


これらを満たすものを目指し、まずは新規作者の勧誘にと乗り出したのが約半年前、6月の話です。

水面下活動についてはMAXの質でぶつけたかった為ですが、運営の都合から小出しの配信となりました。
残念ですが、差分導入期間と思えばそれなりに意味があった気もします。


◆人選と勧誘について

企画の前期と後期で分かれます。界隈にツテがなく、またFPというニッチなネタに賛同してくれる方となると
ターゲットは正直見当も付きませんでした。
そこで前期はMixiに席を置く作者を
ランダムに選び、一律のメールを差し上げました。
作者同士の交流、いわば
口コミに期待してレスポンスを待ちました。

私のMixiトップページは次第に赤く染まっていきました。中には企画書のアラを指摘する方もいらっしゃいました。
賛同してくれた方にも辞退された方にも同じ「有難う」を言いながら、
私はレスポンスごとに問題点を潰し、マルチポストを恥じながらも送信を続けました。

ある程度スタッフが集まった頃、今度はBGA作者の勧誘に入りました。流れは同様です。
BGAコミュニティを中心にメールを差し上げました。

後期は弱いと思われる部分の補充にと、ピンポイントにお誘いしました。
時間的制約はこの組が一番厳しかったと思います。


◆音源・画像フォーマットについて

今回はGlasopalパッチによりogg + png中心での配信となりました。
多少のクセは否めませんが、容量も通常
100M→20Mになる等、大幅な減量に至りました。
個々の環境もあるでしょうが、作者次第ではこれから伸びる形式だと思います。


◆新曲について

テーマ「劇場」という難題の中、皆さん本当にお疲れ様でした。
特にBGA作家には比重もかかり、いつも以上の試行錯誤を重ねられたと思います。
苦労のかいあって、仕上がった演目はどれも個性的な解釈・ストーリーに満ちています。
どうか全ての要素をご覧下さい。
「曲」「譜面」「BGA」…どれが抜けてもこれらは成り立ちません。


◆差分について

後発組も交じり、厳しいスケジュールの中これだけの譜面が揃いました。
「FPとは何か」を示す半ば羅針盤のような役割として立った差分屋ですが、
皆さん実に良い仕事をして頂きました。
作品数は問いません。新規以上に狭い枠の中で、これだけの差別化が図れた事を嬉しく思います。


◆パッケージ企画と新人の育成について

これについては半ば理想論で、結果的に当初の質に反するかもしれません。
内情を知らない私の推測も大いに含まれます。ご了承ください。

今回の募集にあたって基準としたのは
「興味とやる気」でした。
経験を問わず、新しい(と判断した)方にも積極的にメールを差し上げました。

パッケージのもう一つの魅力は
共同制作にあります。ノウハウの享受やサンプルの駄目出しなど、
メンバー問わず積極的な交流が望めるのは恐らくこの形式だけでしょう。
言い換えれば、受け身のイベントに対して、こちらは自分から攻めることが出来ます。
世代交代の進む中、やる気ある若手を育てるのも重要なポイントではないでしょうか。

「たかがBMSに何を大げさな」と思われるのももっともです。
しかし、一番界隈をリードしてもらいたいのは、時間も可能性もある学生さんだと私は思います。
過去の良いところを摘みながら、「やりたいこと」「やれること」を好きに形にしてくれれば
界隈はもっと賑やかになるでしょう。そのための助力がパッケージには出来るんじゃないか…というのが私のもう一つの試みでした。
そういう意味では差分ではhi-lowさんが、BGAではkodyさんが比較的近い対象でしょうか。
イレギュラーな企画でしたが、私も含めて何かしら経験になったと思います。


◆Mixiについて

今回の企画はMixiがなければ実現しませんでした。形こそ違いますが、私を誘ってくださった氏に深く御礼申し上げます。
一方でJ.Jさんと出会えたのは偶然以外の何物でもありません。かつての作品より何倍もスケールを広げて作られていましたが、
作風は通じるものがあり、データを頂いた時は独り震えたものです。もう七年になるんですねぇ…。
皆さん、どなたか分かりましたか?


◆最後に

関係者一同お疲れ様でした。
結果として当初の目標値は大幅に下回り、反省点も多く残りましたが、最後まで精一杯やらせて頂きました。
皆さんのおかげでここまで辿り着くことが出来ました。有難うございました。
BMSとしてのFPは生まれたばかりも同然です。これからどう浸透するのか、再び息を潜めるのか、それは皆さん次第です。

それでは
Foot Pedal Partyにてまたお会いしましょう。
願わくば、新しい風が吹きますよう…。


戻る